今日は子供が早く寝たので、妻に「産後は骨盤矯正が必要というけど、個人的には産後はむしろ骨盤底のトレーニングが必要だと思うんだよ。」とぼやいたら。
妻から「出産後のお腹周りのあの感じは男にはわからないよ。なんというか、一度、骨盤をバラバラにして戻したような。お腹も大きかったのが急になくなっちゃうから今までの姿勢とも全然違うから頼りないし。」とのこと。
骨盤を一度、バラバラにする。なんというか衝撃的だ。妻は1度ならず、2度も骨盤をバラバラにしている。それなのに、下の子供をおんぶして上の子供に飛びつかれている。凄まじい。バラバラの実の能力者か、バラバラフィスティバルなのか。
そもそも骨盤矯正という医学用語はない。どこから出てきた言葉なんだろうとググってみたけどわからない。
不思議だ。こんなに認知されている言葉なのに、おそらく医師に「産後は骨盤矯正が必要ですよね?」なんて聞いたら、小首を傾げられるだろう。そもそも、骨盤が歪むという事自体が医学的には一般的でないのだ。
しかしだ、確かに『骨盤は歪む』これは間違いない。ただし、この歪みにも様々な形がある。
1.常に歪んでいる
2.一定の姿勢で歪む
3.動くときに歪む
簡単に分けるとこのようになる。
ちなみに骨盤が全く歪んでない人なんてほぼほぼいないです。
歪んでても痛くないんです。人間は庇うのが得意な生き物です。
庇えないほどの歪みや負荷で、痛みになります。
Googleで骨盤矯正 定義を調べた所、
『骨盤矯正は骨盤に付着する筋肉を中心に、指圧や関節運動を行って悪い癖を取り除き、歪んでしまった骨盤を本来の正しい位置に戻す施術』とのこと
悪い癖 というのも気になる。
悪い癖という曖昧な問題が骨盤を歪ませているという事なんだろうか?
ごまかそうとしている気がする。こういうのは好きじゃない。「あなたの骨盤は悪い癖のせいで歪んでます。」なんて言われたら、すっきりしない。
骨盤の位置が歪むのは、
1.足部・下肢による腸骨の問題
2.仙骨と腰椎の問題
3.腹部内臓の問題
4.筋力と筋損傷による問題
が主な原因だと思う。悪い癖ではない。産後はこのうち、2と4の問題が顕著になる。それは骨盤底は損傷し、運動の最も固定源となる横隔膜や腹横筋は緩んでいるということだ。これらの筋肉は常に体幹を安定させ運動の安定を作っている。これらの機能が低下することで『頼りない、怖い』という産後の状況が発生するのではないかと考察する。
この中でも最も問題となるのは骨盤底と腹部であり、産後女性の3人に1人がここの部分が緩んだままになってしまい(エクササイズや理学療法士の介入がない場合)その状況が1年も変わらなかったという事だ。この部分の緩みは尿失禁や臓器脱を伴う、尿の問題は50歳以上は8人に1人は持っている問題でこの問題は引きこもりや夜間頻尿による睡眠負債による死亡リスクが高いとのことだ。これらの骨盤の問題は、小骨盤と言われる会陰に近い部分の循環障害を起こし、生理不順や性交痛の問題も引き起こし再妊娠における妨げになるということである。
なので、この部分はトレーニングが必要だと思っている。ちなみに、3人に2人は日常的な生活で産後5〜7週で大体は元に戻るそうだ。それでも、できるならやっとくといいのがトレーニングだ。
さて。これらの筋肉が働くためにはある程度、お膳立てが必要だ。
骨盤が歪んでいないだけではなく、
1.腰と一緒に仙骨が自由に動くこと
2.股関節が骨盤の中に綺麗におさまっていること
3.横隔膜が適切に働いて、骨盤における排液が適切に働いていること
が必要になる。難しいこと言ってます。つまりは歪んでないことだけでなく、良く動くようにすること。
産前や産後に硬くなった場所を柔らかくして、よく動くようにしてあげるということです。動くは機能的であるとも言います。
これが、私の考える『決定版!骨盤矯正!』
これらの仙骨の検査や治療の基本は2017年9月に4日間かけてMichael Pye DOという先生に教えて頂いた。
結局、骨盤矯正も骨盤の動きを悪くしている要素の検査をきっちりすると骨盤をほとんど触らないという事があります。昔はそれっぽい事をしないといけないと思い。骨盤矯正している自分をやっていましたが、時間がもったいないので最近はやらなくなりました。骨盤を触らなくても骨盤矯正はできます。
それでも自分だったら、骨盤矯正だったら骨盤触ってよと思うのも事実。
この部分の塩梅が難しい。結果を取るか、納得感を取るか。むむむ