JTOC(ジャパントラディショナルオステオパシーカレッジ)横文字が多く、ただただ怪しいなんだかわからない感じです。キャッチフレーズは『神の手をつくる』、ますます怪しい!内容は国内外から技術力が高い。一流の先生を招いて伝統的なオステオパシーを習得しましょうという学校です。怪しいとこではありません。
まぁ、怪しいという感情も前提となる知識の不足による部分もあるでしょうからそのくらいオステオパシーという方法論は知られていない。
左の白人の先生、クチェラD.O、医師です。アメリカではオステオパシーは医師じゃないと学べないそうです。本国でも権威で教科書とかもめちゃくちゃのってる先生です。
さて、学校期間は6年で毎項目ごとにテストもあり、一年の終わりには技術面でのテストもあり。
実はコロナがあり、海外から講師を招くということが難しくなり、その後も円安やウクライナ問題による飛行機の燃料費が高くなるなどしてヨーロッパ圏の講師を招くということが以前よりも難しくなってしまい。2020年には休講になり、新しく学校の生徒を募集をするということも現在はしていないみたいです。
研修は本当に なまもの で一番いい時期に学べるかという事が常にある。
本当に熱い、技術力の高い先生が亡くなってしまったり、病気になって研修が行われなくなるということはざら。
だから、今回こうやって学べて卒業できて本当に良かったと思う。
私は研修の主軸に置いているのは、理学療法士系、栄養系、そしてオステオパシー系である。この3項目は学会に入っていたり、本をチェックしていたり、研修に出るということを何年か続けている。
さてさて、この中でも、謎なオステオパシーとはなんぞという事になるが
まず、オステオパシーは筋膜を中心に取扱い施術します。筋膜って骨にも筋肉にも、神経の周りにも、内臓の周りにもあるんです。なんで全身が施術の対象です。
四つの原則というものがあり、これがオステオパシーを理解するのに役立つかと思うのですが、ご紹介します。
1.身体はユニットである。
これは身体というのは一つであるということ、それは足首から頭まで、そして手の指先までがつながり持って、関連しているということで膝が痛ければ、膝だけが問題じゃないよということです。これは内臓の問題でも背中が痛くもなるし、循環の問題でも足首が硬くなるという事なんですね。だから、内科の病気も整形の領域に関わってくるということなんです。ここの部分って西洋医学と大きく異なっている部分で分科してないんですよね。でも、これ実感としてたぶん間違いないと思うんです。酒の飲み過ぎで肩が上がらなくなったり、捻挫で頭痛になることなんてまぁあります。最近多いのは、胸の硬さによる呼吸苦やふらつきでしょうか。
2.機能と構造の相互関係
これは形が綺麗でいい姿勢だと、まぁいい動きするよね。逆にいい動きするとこは、形もいいよね。って事です。だから、やっぱり姿勢が悪いとやっぱ色々悪いんですよね。なんとなく、90歳のおじいさんばりに背中の丸まった大谷翔平がいるとして、いいプレイができる気がしないですもんね。さて、ここからは施術の部分になるんですが、姿勢がおかしいなと思う部分には二つの方法で介入できます。機能を良くするためにそこの動きを良くするということと構造を良くするために矯正的な手技を行うということです。ちなみに、揉むということは機能を良くします。で、バキバキってやつは矯正なので、構造を狙ってますね。ただ、骨という構造が変形してしまうとやはり動きという機能も悪くなってしまうし、変形自体は治らないので手術やむなしな場合もやっぱりあると思います。ただ、手術も当然構造に影響しますので、動きに影響します。痛くなくても。
3.身体は自己調整、自己治癒、健康維持能力を持つ。
人の身体は元々治る能力があり、それが何か妨げられてうまくいかないということです。なので、施術で行うのはあくまで手伝いで治療の主体は相手の体という事です。なので、よく相手の体を観察し相手の体の反応を一番にします。なので、力の加減や触る場所も相手の体にとって必要な事をします。揉んで欲しいと言われた所を揉んだり、自分のやりたい事をやることは原則から外れるということですね。
4.上の事に則ってやるのがいい治療だよね。
2013年にこれを習ってから、毎月研修に参加し、7年学校にも通ったので僕の中では常識なんですが、一般的ではないと思います。今回、D.Oという称号を卒業に伴って頂きました。Dは残念ながらドクターではなく、ディプロマ、これ調べてみたら卒業証書の意味らしいです。Oはオステオパシーですね。なので、オステオパシー卒業証書という事みたいですね。
まぁ、こんなものがあってもうまくなるわけでも、針が打てるようになるわけでも、信用が上がるわけでもないんですが、このブログをここまで読んでくれた方にだけは「ほーん、長くやってんだー」くらいに思っていただければ幸いです。