妊婦さんの施術が続いている。というのも、以前よりお越しいただいていた方が今年になって次々、妊娠されたからだ。
不妊の問題に関しては、イングランドの助産師でオステオパスは
1自律神経の問題であること
2骨盤内の循環の問題であること
をおっしゃっていた。
加え、フランスの理学療法士でオステオパスの先生も
自律神経機能を良い状態に保ち、ホルモンが適切に働くことをおっしゃっていた。
妊娠ということに関しては、自律神経や循環がやはり大事だという事のようだ。
妊婦さんの施術は一般的には
1体の歪みを整える(リラキシンというホルモンの影響で骨格が歪みやすくなるため。)
2リラクゼーション
3出産後の腰痛などの症状予防
ということが目的であるらしい。
私のとこはどちらかというと、
妊娠初期で薬が飲めない状況で、腰痛や頭痛が出ているがどうにかならないかという話からお越しいただく事が多い。
基本的には胎盤と胎児の臓器の基本的な形成が完了する。
15週以降が整体を受けていいタイミングになる。また、臨月は避ける場合が多い。
しかしながら、つらいという理由があれば、以前の体の状況を知っている場合は施術を引き受けさせてもらっている。臨月でも痛みやつらさがあれば引き受けるようにしている。
これは、大阪で妊婦さんと子供を中心にオステオパシーをやっている先生が話していたことで
「うちは出産の予定日でも胎盤ができる前でも引き受けるよ。それがいいと思っているし、それで上手にやってきた実績もある。きちんと勉強して説明してやっていくといいよ。オステオパシーは普通の整体と違うやろ。」と
実際に、出産後病院から帰りに赤ちゃんと一緒に立ち寄ってもらい。母子ともに調整するようだ。
私の中で妊婦さんの施術をする際には以下の事に気を付けている。
1.安楽な姿勢で施術を受けてもらう。
2.骨盤や腹部に対する圧力の入る施術は行わない。
3.ホルモンバランスや自律神経に配慮した施術を行う。
という事を行なっている。そのため、原因追求を非常に大事にして骨盤や腰を触らなくても腰痛や足の痛みに対応できるようにしている。
ただ横向きしか取れないとなると、やはり施術の内容は難しくなるので、日頃から様々な方法で施術ができるようにしている。
先日は、右大腿後面の痛みと腰痛で妊娠9ヶ月の方を見させて頂いた。
右の片足立ちのような形になるとお尻から大腿後面に痛みが出るという事だ。仙骨から大坐骨孔にかけて右坐骨神経が圧迫されていると考えられる。
検査の結果、
1右の骨盤が前傾していること→これは足の問題で起こっている。
2静脈の流れが悪く、骨盤内の鬱滞があること→胸郭の施術で対応
3お腹の重さから骨盤が前傾、腰椎の前弯が強く動きが少ない→頭蓋の施術で対応
4右股関節の前方変位あり、梨状筋などの後面の筋が緊張→上肢を使った股関節の矯正を行う。
骨盤は触らずに腰痛と下肢神経痛にアプローチしました。
結果、寝ている時の違和感は改善、立って片足立ちにおいてはやや違和感がある程度になった。
神経的な痛みですので、ここからもう一段階良いと思われる。
自分の奥さんも周産期や産後には「なんかバランスおかしいから見て。」と何回か残業をさせられた。
それでも、頼ってもらえるのはなかなか嬉しいものだ。
産後は産後で授乳による姿勢から肋骨や頸部、骨盤の問題、さらに関連して顎関節症など起こる。
忙しい子育ての間で来てくださるので、なんとか早く良く、少しでも良くと思います。
ただ正直、プレッシャーは半端ないのですごい疲れるので、何件もは一日でこういう仕事はできない。
世の中のマタニティ整体をやっている人はすごいなと思う。