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腰椎椎間板ヘルニアの治る理由

腰痛椎間板ヘルニアはWeberらの報告において保存療法(手術を行わない方法)において4年において83%が疼痛緩和が得られたと報告している。これは手術療法を選択した際の疼痛緩和の86%と大差がない。そのため、腰痛椎間板ヘルニアにおける手術療法には慎重になり以前よりも保存療法を選択する理由になっている。

これがなぜ治るかというと、ヘルニア腫瘤が自然退縮することによる事が多い。

これはどういう事かというと、椎間板組織の脱出(はみ出す)→体に異物としての認識→炎症→マクロファージやライソゾームによる分解→はみ出した部位の解消 のようだ。

要するに、ヘルニア部分が小さくなって、神経に当たらなくなるという事のようだ。ただし、まだまだ研究途中の分野のようだ。ただこのような理由で痛みを抑えながら、様子見るのが定石となっている。

ただし、この際もやっていく必要のある事が腹圧と言われるインナーマッスルの強化だ。

この腹圧と言われるのは多裂筋と腹横筋、骨盤底筋と横隔膜によって作られる筋群だ。

ヘルニアの根本原因はこの腹圧の低下がある。腹圧の低下によって上半身の支えが脊柱起立筋になる。これによって脊柱は棒みたいになってしまう。

これによって脊柱の圧力が過度になり前方へ椎間板が脱出することになる。

ヘルニアのそもそもの問題はここにある。なので、ここが弱いままだと手術をしても半年でまた再発してしまう事になりやすいと考えられる。脊柱分節性の低下と腹圧低下こそが問題。

ただ難しいことにヘルニアで痛みが強くなってしまうと痛みによる刺激で腹圧が低下するし、痛みによって動けなくなる事で筋力低下を起こす事なんで、寝た状態で腹圧を少しでも上げる方法をどこかで動画にしなきゃと思う。