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危険な施術を避ける力

7月22日より4日間 愛知県の整形外科医師に症候学の研修を受けている。

主にこの研修の目的はリスク管理だ。

どのような時に、医師に紹介した方がいいかということである。当然だが、骨折のある状態でのマッサージで骨転移すること(骨がずれること)があるし、近年アメリカのカイロプラクティスによる死亡事故は日本の番組でも紹介されたほどだ。整体で強く腰を押されて足の痺れが出てしまったという消費者トラブルも多いそうだ。

だからこそ、症候学は大事だ。どんな疾患でどのような症状が出るか。なぜそうなるか。

足が痛いというのも、様々な理由がある。血栓症?脊柱管狭窄症?感染?骨折?筋肉痛?末梢神経性の疼痛?関節の炎症?痛風?皮膚の問題?などなど

それらの中から自身の手に負えるものかどうか分別して、できないことはきちんとできないと言える能力はむしろ勉強しないとできない。

先生は徒手療法(オステオパシーなどの手を使った治療)もするので非常に話が面白い。

『西洋医学は動きの要素がないんですよ』これは、レントゲンやCT、MRIには関節の動きや臓器の動きがないために動きの要素が入ったものは原因不明になってしまうです。これは本当に納得だ。変形性の膝関節症も原因は関節軟骨の老化というよくわからない事になっている。老化であれば、70才以降はみんな変形という状態でなければおかしいにもかかわらず。

実際には近隣関節の動きや当該関節の動き、体における衝撃干渉機能と循環が関わっていると思う。ただ、関節や周囲組織の動きという概念は現状西洋医学は乏しいようだ。今後、動きが画像に残り、より原因の追求がされたらもっと整形外科は結果が良くなるだろうし、新人のPTも結果が出せるようになるだろうなと思う。

他にも、『人は失敗するんです。歩くことみたいな簡単なことでもつまずいて失敗するんですから』や『肺はフィルターなんです。それは呼吸においてもですし、血栓に対してもそうです。』などなど、まだまだ2日間ありますので、知識をアップデートしていきます。

お休みでご迷惑かけますが、何卒よろしくお願いします。ではでは