2024年5月、病院の理学療法士の紹介で男性が来院される。
症状は足に力が入らない事、歩くことが難しく、段差や不整地で転んでしまうとのこと。お店に来る際にも転んでしまったとのことで、肘に痣を作っての来院。4月から足があがらなくなったとのこと。
早速歩いてもらうも右足を引きずるようにして、腰から引き上げるような歩き方。
市内病院での受診歴を聞くと特に原因は見当たらない、1ヶ月後に受診して症状に変化がなければ症状固定と言われたとのこと。
それは困るということで来院してくださったそうだ。
筋力の検査をすると右足全体の力の低下が見られるが膝を伸ばす筋肉が全く入らない。膝が動かないのだ。そのために、踏ん張れず膝が折れてしまうという状態。
車のペダルに足が上がらないから、手で持ち上げるとのこと。
原因を探すと腰椎の右凸の側湾と制限が主な要因である様子。
腰椎の硬さを取り、背骨の矯正を入れた際には、ピクリと膝の力が入る。
これは……いけるかも!
筋力が復帰するには神経機能の回復までに約3週間、筋力増強が得られるまでは3ヶ月といわれている。
その為、短くていいので毎週来てほしい伝える。
3週間後無事に膝の曲げ伸ばしができるように。
2ヶ月で歩くことの不安がなくなった。上り坂や階段も一歩一歩で登れるようになった。
そのために、2週間に1回にその時点で変更した。その時点で膝の上のピリつくような感覚と膝裏の筋肉の力の低下があり、踏み込む動きにぐらつきがあった。階段の降りができない。
そこから3回で終了になった。階段の降りの問題は解決できなかった。
神経系の問題は完全に解決ということがなかなか難しいことが多い。これは、神経における変性が起こっており、運動神経が減少あるいは消失してしまうことに起因すると考えられる。
痺れる、動きが悪いはとにかく早めに施術に入ることでかなりの部分が良くなると思っている。逆に時間が経っている痺れは本当に難しい。
病院で何もしてもらえなかったけど、ここに来て治って良かった。と言ってもらえたけども最後に階段の降りがうまく改善できず終わってしまった。七割くらいはいいけど、残りの三割に苦しめられる。神経の症状はそんな展開が多く、申し訳ない不甲斐ない気持ちが残る。