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自律神経について

『図解 眠れなくなるほど面白い自律神経の話』著 小林弘幸 を読了しましたので、ご紹介致します。やはり、医師の書く本は面白い。知らない内容もあり、自律神経系について再確認できました。そのため今回は自律神経についてです。

まず、自律神経とは何か?これは内臓の働きや血液の流れなど、生命を維持するための機能を司っている神経です。この神経は簡単に言うと、休むと働くをコントロールしています。これらは24時間、自律して働くので自律神経と言われています。では、働くとはどのような事でしょうか?もちろん体を動かして『働く』もそうですし、体は動いてなくてもパソコンを前にして集中して『働く』もそうです。ここからは意外に感じるかもしれませんが、遊ぶや運動するも熱中していると『働く』に入ります。これらは交感神経という神経の活動によって行われています。これらは元来、祖先が獲物を取る時に働く神経であったため、血圧を上げて運動機能が上がるようになっています。獲物を取るときには怪我もしますから四肢の血管や筋肉は締まって出血しないようになっています。(結果、循環は悪く手足は冷える。)さて、狩りが終わればすっかり休むモードです。これは副交感神経が働きます。栄養を吸収するために内蔵を働かせて、末梢の筋肉も休むために血管が緩みます。結果、深部体温は下がり、眠くなり休息となります。さて、ここで問題があります。昔は狩りのようなシンプルなオンオフが多かったのですが、現代ではほとんどその日で仕事が終わりません。仕事の事を家で考え、悩みます。加えて、家族の悩み(介護や子育ても含む)もあります。これらは休むべき夜や家での時間に交感神経を働かせます。つまり、休むべき『副交感神経』タイムに働く『交感神経』タイムにしてしまうのです。特に怒りや恐怖は交感神経を強く刺激します。

副交感神経が働かない状況は内蔵機能が落ちるために、下痢や便秘を起こします。さらに末梢の血管は緩まないので末梢の循環は悪くなり、手足は冷え硬くなります。また、脳の循環も悪くなり記憶や判断能力も低下するそうです。

では、副交感神経の働くことが全てなのかというとそのようでもないようです。副交感神経が強すぎると意欲が上がらず、無気力感や疲労感を招きやすくなります。私の先輩で、自律神経の治療を専門でやっている先生はうつ状態は交感神経を使いすぎてしまった結果、交感神経が働かなくなってしまった状態だとおっしゃっていました。つまり、交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキでどちらも大切なんですね。

ただ、全体で見ると交感神経優位で体が固まっている人が多い印象ではあります。

それはなぜか、ここからは本の内容です。自律神経は乱れ始める年齢があるそうです。これは男性は30代、女性は40代だそうです。そして、その時は副交感神経の機能が低下するそうです。

なるほど、なので交感神経が働きすぎてしまうのか。納得です。

さて、この交感神経はある場所にあるのですが、それはどこかといいますと背中です。

肋骨のはじまる背骨の両側2cmの所に首の根本から腰の上らへんまであります。交感神経が働きすぎるとこの場所が周りの呼吸する筋肉ととも硬くなって来るわけです。

問題はこの際に呼吸をする筋肉を硬くしてしまうのが問題で、この筋肉の硬さによって呼吸が浅くなります。その結果、息苦しさを慢性的に引き起こしてこのことがさらに交感神経優位にしてしまうのです。

なので、自律神経不調の際にはここをリセットするように胸郭をしっかりと柔らかくします。そして、自律神経の乱れを回復できるお膳立てをしてあげるんですね。しかしながら体は複雑、胸郭には色々影響のある内容がありますから当然これだけとはいきません。しかしながら、胸郭の柔らかく自由に動く事は基本方針です。すごく楽になりますよ。

自律神経の不調は飯田itami-