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揉まない技術をはじめた理由

揉まない技術の理論背景は画像にあったバイニーアプローチを学んだ事がきっかけになった。

実は、私も2013年まで、つまり臨床3年目まではしこたま揉む技術を行なっていた。

それもそこそこ上手で上司の見ていた難しい患者さんを代わりにはいったり、同僚にも触り方の指導に入ったりもしていた。

当時はマイオチューニングアプローチという方法や本を読んだ程度でトリガーポイント治療をしていた。

当時は筋骨格が全ての運動を制御していると思っておりそれが全てだと思っていた。

なので、塩尻に住んでいたので、上記の方法論のような本をえんパークでもちもち読んでいた。

人よりも2度多い、4度の臨床実習した結果、どこまで運動における原因追求ができるかということを教えてくれたのでリハビリとは現象の観察と運動による効果の判定だと学んだので関節の動きや筋の働きの相互関係はよく勉強していた。

すげーいい場所で10時までやってたので、週3回くらい通ってました。

しかしながら、2年目からデイケアで一人職場を担当させて頂くことになり、同僚や上司がいなくなり。臨床でこんなもんかとやっている事になんとなく不安になり、将来的に飯田に帰る際に大きな病院の理学療法士に負い目を感じるのではないかと勉強会に参加するようになった。

その中で、2013年4月25日 統合的運動連鎖概念 という勉強会に参加する。これがバイニーアプローチという考え。

正直、今までやってきた事が覆された衝撃が大きかった。なぜならリハビリとは

筋肉のマッサージをして、少し曲げ伸ばしをして

筋トレをして、歩く練習をする。しかも、この時には「もっとお尻を前だして!」なんて言ってたわけです。

今までやってきた事、全てが使い物にならないことを知った。

これら全てを理詰めで違うという講義だったので、その日は技術に関する講習はなく、次の技術系の講習までの2ヶ月、こんなことやってもなーと、むしろ揉む事で立ち座りの安定性まで下がってしまうということを知ったからには今まで通りが出来ずに地獄のような日々だった。

待ちに待った、技術系の講習。当時は飯山や長野、諏訪日赤のベテランセラピストが触診と技術を教えてくれていた。

難しすぎる。何がというと

関節が触れない(触診ができない)

手を動かさずに緩みを感じれない。

バイニーアプローチは手を置いて、その中で緩むのを感じる。あるいは揺らすなど柔らかい刺激で筋膜を緩めていくのだけど、強く動かすことで感じれていた感覚が入らないので柔らかくなっていることがわからない。

結果、めっちゃ不安。

これでいいのだろうかという気持ちが手を硬くさせ、相手にもそれが伝わり全く結果が出ないという状況に・・・

その後もバイニーのコースに参加し続け、基礎コースが一通り終わり。

2013年の年末に自分の臨床でどうバイニーを使っているかという発表後の飲み会があった。

そこで講師の先生に全然手応えもなく、これでいいのかわからないという主旨で愚痴をこぼして、涙が垂れた。

これには、あまりにも講師の先生と差があり、手応えがなかった事。

セミナーに関して、30万以上使ってこんな調子でいいのか、金の無駄なんじゃないかと不安だった事。

今覚えば、半年の期間でセミナーに出たからといって、そんな大きな変化や技術の向上が得られないことやお金に関しても技術系のセミナーは3日で20万を超えるものもあるので全然大した事ではないのだけど。当時はきつかったのだと思う。

物事の成果は 才能✖️努力=技術 技術✖️努力=成果 ですので、努力量が足りなかったのだと今は思います。

バイニーアプローチは私の施術の中では非常に大きい影響があります。

バイニーの中でも頻繁に筋肉は痛みを出すとIa発火(神経系の回路)で必ず戻ると言ってました。

なので、痛みの出るような揉み方はしないですね。