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ストレッチの話、筋肉を揉む施術はどうなのか?

今日、ダンス教室でストレッチの話になり、運動前にストレッチをすることの話になった。

ストレッチも反動をつけてやるストレッチとジワーっとやるストレッチがあるが、これらは全く違う効果がある。反動をつける方法はバリスタティックストレッチ(ダイナミックストレッチ)、ジワーっとやる方法はスタティックストレッチといわれる。

ただ、多くの人が間違いがあり、運動前にジワーっとやるストレッチが多い。

ジワーっとストレッチは、筋肉の緊張を落とす効果がある。

運動前にストレッチをやる理由は「怪我しないように。」がほとんどだと思うが、運動前のジワーっとストレッチは怪我を増やす可能性が高い。

なぜなら、筋肉の緊張を落とすから。じわっとストレッチには筋肉の力の入りや反応速度を落とす効果があり、スポーツ領域ではまず行われない。

おじさんが子供の運動会で久しぶりの運動で、入念にストレッチした上で、気合いを入れてリレーに参加した結果、肉離れは良くあること。スピードの乗った自身の体を支えることが緩んだ筋肉では難しく。筋が十分な力が出せず、腱部に負荷がかかった結果、肉離れ、腱断裂ということだ。

ラジオ体操のような反動をつけてやるストレッチでは、筋肉の力が体操後に増すためにこのような事故は起こりづらい。しかしながら、体操自体が反動をつけるために痛みがでやすいという問題がある。そこは体操自体に慣れや技術が必要ということだ。

なので、運動前は軽く反動をつけて、運動後、緊張があがった筋肉はじわっとストレッチをやるのがまず一つ正解かなと私は思っています。ちなみに、じわーのストレッチは交感神経の緊張を落とす効果もあるので寝る前にやるのも良いと思われます。

さて、その後、話は揉むことについての話になり、揉むのはどうなのかと聞かれて。

その時は、私はあんまりやらないんですけど、気持ちいいですよねと共感したのですが、なんて答えるのが正解なのだろう。あんまり良いと思ってないものを良いですよねというのはその場は過ぎるけど、モヤっとしたものが残る。

新人の頃は、患者さんに揉んでほしいと言われると袖を捲ってぐいぐいやっていたのですが、まぁ、よく元に戻るんですよね。多分、しっかり20分筋肉を揉んでも、5分も歩くと元通りになるんです。もう、これが嫌で嫌でしょうがなくてですね。そっから揉んでちゃだめだと思って技術系のセミナーを右も左もいくようになったんですけど。散々揉んできたので揉むに関して、十分な知識があると思っています。

まず、揉むにも様々な内容があり、まずは筋肉を揉む、マッサージというやつですね。これは2パターンあって、筋肉自体を手のひらや指先でリズミカルに押圧する方法、これは筋の緊張を落とし、循環を改善することが目的になります。これの何がいいってやる側もやられる側もわかりやすい事。やられた感が半端ない、加えて、筋肉は動きのある部位だから動かす側もリスクも少なく、触って硬い柔らかいが判断しやすい。一番馴染みのある方法かと思います。

さて、ここから少し勉強する触ってくると筋硬結という、筋肉のしこりを見つけるようになってきます。さて、ここで新たに『指圧』という方法になってきます。しこり自体は筋肉が緊張をずっとしている事で、筋肉の中に循環不全による筋肉の緩められない部分が局所にできることで発生するのですが、そこをぎゅっと押して循環を改善させる。または場合によって炎症を起こらせることによって、そこに血管の新生を促して筋の再生を促すという方法です。つまり、悪いやつを一旦懲らしめて更生させてやろうって方法。これはですね、高齢者は揉み返しが出るんですね。なぜなら、筋が少ない、全身循環も悪い、そこで痛めつけちゃうともうね更生できないんですよ。

ここから、もうちょっと筋肉のテクニックですと、筋肉と筋肉の間や腱の支えになってる部分での動きの悪い部分を剥がすやさするという方法、これも揉むに近いかもしれないです。手術後や怪我の後に固定していた場所では、このような滑走障害と言われる問題が起こるので、理学療法士は好きな人が多いかもしれません。特にスポーツ領域のリハビリでは良く使われていて、効果も出ると私も思っています。これは、最近でも手術後の方やスポーツをやってる方に使うこともあります。

マッサージ好きな方はわかるかもしれませんが、リンパマッサージというものがあります。あれは、抹消から体に向かってさすると揉むの間くらいでやっていくのですが、これは筋肉に対するアプローチではなくて間質液と言われる体液の流れを促しているんですね。これは私も浮腫みや腫れのある人には、揺らすや動かすみたいな形で良くやります。ちなみに、体の不純物が流れるので、その後すごいオシッコが出ます。加えて、老廃物が体を流れるので、だるくなったり人によっては熱が出たりする人もいます。私が揉むっぽいことをするのはほとんどこのパターンです。

まぁ、他にも筋を個別にストレッチする方法とかもあるんですけど。どうしても筋肉は関節の動きや姿勢の影響で支えたり動かしたりを要求されるんです。

例を出すと、背中の丸くなったおばあちゃんの背中の筋肉って張ってますよね。腰痛もあると思うんですが、じゃあ、背中の緊張はなんで起こっているかというと背中が丸くならないように帆を張らす縄の役割なんですよね。肩こりも首が前に出ているのを後ろに引っ張るために緊張しているんです。だから、ここ緩めるとますます姿勢の問題が出て、張ってきます。その場は楽になるんですけどね。

だから、まずは姿勢を治すのが一番大事なのかなと思っています。そのために、施術前、施術後は必ず姿勢の検査をします。骨の配置を治すのが一番多いかなと思っています。これも当然人によりますけど。

ちなみに、プロスポーツ領域は筋肉の施術が一番良いという先生もいます。昔、プロスポーツの方を担当させてもらっていた時は、確かにそうかもと思うこともありました。

でも、飯田の方でプロスポーツの方少ないですし、どちらかというと運動量少ない中で筋肉の支えが弱くて骨格に問題がでるみたいな人の方が多いですからね。最近は、姿勢の問題は自律神経の問題で出る方の方が筋力低下よりも多い印象があります。

長くなりましたが、要するに、筋肉が問題じゃないと思ってるし、筋肉が問題でも揉むより良い方法あるからわざわざ時間割いてまで揉まないですね。

あ、ちなみに、ベテランのマッサージの方で筋肉揉んでてもリズムや手の入りが良すぎて全身むちゃくちゃ緩むしデトックス効果が半端ない達人もいます。ある温泉の専属のマッサージさんがもうほんとにやばくて、正直敵わないなと思った事があります。

目指せ、達人。長文読んでくださりありがとうございました。

結果、触っているだけ、軽く押しているだけみたいな方法も使うようになった経緯はまたどこかでご紹介します。個人的にはいろんな方法をその人の状態に合わせるのが正しいと思っているので、ひとまず全部試して、ある程度のレベルになるまで練習しようと思って生きてます。ちなみに、ツボや鍼の東洋医学は表面のうっすい知識しかないので、ほぼほぼ話せることがありませんので、聞かれてもわからないです。もう一度、学校に通えるなら鍼灸師を取得したいです。