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2021年を振り返って。

本年は大変お世話になりました。たくさんの方と知り合えて、たくさんの学びがあるとても良い年でした。

本年のよかったことに関しては、腫れに対しての施術が一つ形になった。

腫れることは、関節の負担に対して回復するために組織液が増えることが起こるのだけど、その排液が十分でない時に起こるという事が身をもって感じる事ができた。なので、今年は膝や足首の原因のわからない関節炎、足裏の筋膜炎の問題に満足のいく結果が出せた。

これはマイケル・L・クチェラ(オステオパシー医師・米国)の提唱する

オステオパシー向けのヘルスケアモデルの

1.姿勢ーバイオメカニクスモデル

これは主に力学的に痛みを考察する方法。例えば、O脚だから膝に負担が入り、股関節の内転筋が弱いというような力の観点で痛みを分析し改善する方法です。

2.神経・自立神経モデル

神経の圧迫や引っ張りによる機能低下から痛みを考える方法。坐骨神経痛や腕神経叢症候群がこれにあたる。神経の機能を力や感覚から評価し、神経機能を低下させる物理的・生理学的状況を改善することで痛みや動作の問題を解決します。

ここに新しく

3.呼吸・循環モデル が入ったという感じだ。

これは循環による痛みや機能低下を考える方法。組織に酸素や栄養が届いて、老廃物が排出されているかを評価していきます。ここには関節炎、足底筋膜炎、浮腫、呼吸苦が入ります。

実は、循環が大事だという事は4年前より知っており、技術的にやっていたのですが今年ようやく使えるようになった。結果が出るようになったという感じです。元々、力学に重きを置く理学療法士でしたので、力の伝達やそこに伴う姿勢の変化を中心に臨床は取り組んでいたのですが、それだとどうしてもうまくいかない人がいるというのを感じていました。

関節を触る感覚、

神経を伸ばす感覚、

血管の動きや脈の感覚

浮腫や皮膚温など

触る見るの中から得られる感覚でもって判断していきます。

これらは関節と循環、循環と神経、神経と関節と相互に関係があることが繋がってきます。

循環の悪い部分は固くなり、それが続くと皮膚色が変色することや軟骨が肥厚してくる事が感覚的に捉えられるようになります。神経の硬さも筋の硬さや関節の硬さになります。それぞれ触り方と視る方法、検査のやり方があり、そこの相互の関係性を把握して施術に反映することができるというのが今年は少し良くできました。

だけど、うまくいかない事も多かった。特に課題を感じたのは

1.筋力低下を伴う姿勢障害の痛み

2.自律神経機能(疲労)による痛み

上記二つが時間がかかり、改善を感じさせられない事が多くありました。

これに関して、技術的な向上や知識の蓄積ももちろん大切なんですが、

自己努力や生活習慣の改善も非常に大事でそこの比重が大きい。

なので、説明や体の変化をしっかりと魅せる事が肝要だと思う。その点で心理学も再度学んでいきたい。

実は、読みたいと思って専門書を4冊も買ったままになっている。

この積読を正月で少し読み込んでいきたい。

改めて、本年はありがとうございました。来年もなおいっそう頑張っていきたいと思います。