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接客と説明

最近、サービスのプロの方がお客さんに来てくださって、自分の仕事を見直す機会を頂いた。

どうやら、いつの間にか、名乗りもしない。背中で見送るような整体師になっていたらしい。

よく病院で先生が顔も見ずにパソコンに向かって話している事があそこの病院はダメだという評価になるのだが、まさにそんな整体になっていたらしい。いつの間にか偉くなったものだ。全身がLサイズからSサイズに縮むような気持ちになる。一人暮らしならお風呂で「あぁああぁあーブクブクブクブク!!!」ってやっていたに違いない。今は子供が一緒にお風呂に入るので、なかなかできない。4歳の彼は私のいけない部分をよく真似る。

実は、以前勤めていたところでは接客マナーをしっかり身につけることに重きを置いていた時期もあった。

お辞儀にはじまり、立つ場所や姿勢。車まで見送り、ドアを開けるようなこともした(これは露骨で、やらなくていいと言われたのですぐにやめた。あまりにも、不自然だったのだろう。)

そして、クロージング(契約の締結)だ。どうしたら次回の予約を取れるのかを前職では徹底してやった。

「初回に10回かかります。」と全員に伝える事。「どんな方法で効果がでるか。」伝えること

手品みたいな検査で良くなってる感じを演出せよ、その手順はこれでこう!!

すっかり嫌になってしまった。仮面をつけて、演劇のように決まったセリフを言うのが、訪問で布団を売りつけてくるのと差があるようには思えなかった。

やはり、何回も見させて頂くなかで「治らないねぇ」の雰囲気が充満するのが私には辛かった。

大好きな整体の仕事も、なんだか手が重く感じた。

結局、同意なのだ。相手と自分でお互いいいね。ってなってる

極論、同意があれば、治らなくてもいい。業界の頂点に近い人でも打率6割あればすごいんじゃないかと言われている。学べば学ぶほど、痛みは内科や精神や過去の手術や器質的な要素など変えられない要素が多いことを知る。

絶対に治りますみたいな事はたぶんない。つまり「治りますかの?」の答えはこうだ「わかりません」

ただ、この返答はあまりにもサービスを買う側として怖すぎる。

お陰で10年以上経験があるので最近は「この症状はこのくらいの期間でこのくらい治ることが多いです。ただ見てやってみないとわからない事もあります。」と伝えるようにしている。

慢性の症状で定期的に見させてもらってその場は良くても次回にまた悪くなっちゃう人もいる。

そんなときは仕事の負担や筋力の低下、既往によるもので「悪くなってしまうことに対して、メンテナンスになってますが?大丈夫ですか?根本的に治すには原因に対してこんな内容が必要かとおもいます。あるいは治せない原因があります。」と伝えるようにしている。

相手の期待値がうける施術に対して、適切でそこにこの金額を払うならいいなと思っていただけるならそれがいいなと思う。

過剰に期待を盛って、帰りにがっかりされるのを見るのは夢見が悪い。

あとは自分が自分のサービスに対して安いと思えるか、昔は貧乏だったのもあり、1万は高いわと思っていたけど、自分と同じレベルの技術者の施術を受けた時に『これはいい。日常的に使いたい。少なくともつらいときはこれは安い』と思えた。ほんと腰クラッシュしたりすると結構出してもいいからなんとかしてと思う。長野とか名古屋に信頼できる先生がいるが、そこまでいくのはちょっと時間的に無理だし。。。近くにいい整体があるのは良い事だなと尚思う。

本当にありがたい事で、ここ何ヶ月かは半分以上紹介で。

「撫でているだけだけど、効く」や「何してるかわからないけどいいから行っておいで。」と言った少し雑な紹介を受け期待を持って来ていただけるのだ。

いつも、その高すぎるハードルは越えられるのだろうかと思い憂鬱になりながら。。。わからないけど頑張ろっかと今年も邁進していきます。

本日と明日は福井県に研修です。来月は3月19日から22日まで大きな研修がありお休みが多くなり迷惑をかけます。