切迫早産とは正期産に入る前の妊娠22週以降37週未満に早産につながるような兆候があることだそうだ。後期流産は妊娠全体の1.6%だそうだ。前提として、出血やお腹の張りが強い場合に一番はじめに頼るべきところは産科である。
とても精神的にも負担になることかと思います。原因としては妊娠合併症や多胎妊娠、子宮頚管無力症や感染症があげられるそうです。今回、英国のキャロライン・ストーン先生の研修を受け、学んだことと含め早産に対して、どう考えるかをまとめていきたい。また、そこからどう予防できるかと考えた。僭越ながらこの度の学びを共有できればと思っている。
結論から申し上げると、背中を柔らかくして深く吸う吐くのがいいんじゃないかということだ。

の妊娠するというのはある意味、免疫を抑制するということだそうだ。それは、赤ちゃんは他者である。人間の免疫は異物や他者を許さない。それがお腹にいるという特殊な状況が妊婦です。そのため、一定期間赤ちゃんを排除しないためにも妊娠初期にはHCGというホルモンが出る。これは免疫を抑制して、お母さんと赤ちゃんが仲良くやるための作戦だ。その仲良くする際の折り合いの期間が つわり だそうだ。免疫を抑制するので、妊娠初期に母体は怪我や感染に対して弱くなる。妊娠中には歯周病や虫歯も増えるということだ。
そして、出産に向けて徐々にプロゲストロンとエストロゲンが増えていく、これらは、体に水分の保有を増やし妊娠を維持するのに大切なホルモンだということだ。フランスのオステオパスのレンゾー・モリナリ先生は妊婦さんの目が潤って、皮膚の下に水を感じられれば施術による流産は心配いらないと教えてくれた。出産の一番大きい要素は内分泌(ホルモン)であるという印象を受ける。内分泌は循環によって保たれるから体の硬さや動きの影響を受ける。胎盤から出るホルモンが循環が十分でなく内分泌の中枢である頭蓋まで正しく届かないとしたら、妊娠維持に不利なのではないかと考えられる。循環を最も保つのは呼吸の動きである。
だから、循環の要である横隔膜や呼吸の機能が非常に大切になる。この肋骨の動きは妊娠28週以降のお腹が大きくなる時に肋骨が開くことで赤ちゃんのスペースを作るという点でも大切である。なので、肋骨を揉みほぐすことは妊娠後期にはより大事になると考える。この肋骨が十分に動かないことで骨盤底に赤ちゃんが押し付けられることも示唆されていた。その際に頚管長はどうなるだろうかと考える。なので、日々柔軟で体を柔らかくすることは妊娠前から取り組むことで妊娠に備えるということも十分に理になかっている。ラジオ体操で良い。今は、Youtubeを調べれば自分のやりたくなるような体操がいっぱい出てくる。
なんでも良いのだ。やるのが大切。
さて、もう一つの側面から見るのが、自律神経の働きを適切にするということだ。母体の問題となる行為でストレス、喫煙、低栄養という状態がある。これらは早産のリスクとなるということだ。ストレスは精神的・肉体的に問わず、副腎皮質刺激ホルモンが発生する。これらは免疫をさらに抑制してしまうので、感染症のリスクを高めてしまう。また、長期間交感神経が働くことでリンパ器官への血流が減り、これもまた感染への抵抗を抑えてしまう。では、交感神経の問題は体のどこに表現されるかというと、肩甲骨の間です。交感神経は鎖状になって、脊柱の前面に存在するため血圧の調整が続く場合や筋肉の緊張が続く場合には肩周りの硬さが発生します。逆に肩甲骨周りが柔らかくなることで自律神経の機能も回復することがわかっています。
妊娠の維持に背中の緊張をとることは意味があると考えます。
だから、背中の柔軟をして呼吸をするってことは生理学的に意味がある。マタニティヨガっていいんじゃないかなと思う今日この頃です。